ダニの研究者が一般家屋内のダニを調査をする場合、飽和食塩水懸濁遠心法をよく用います。掃除機の紙袋内に集めたちりを処理して、ちりの中のダニだけが集まるようにするわけです。定量する方法は二つあり、一つは一平方メートル当たりのちりを数秒〜数分間かけて集める方法です。もう一つは、ふるいでふるった後の、二〇〇メッシュ上のちり(総訟)の重量を計り、そのちり〇・五〜一グラム中のダニ類を調べる方法です。しかし、この重量当たりの方法は現実的ではないので、最近はもっぱら、一平方メートル当たりのダニ数を調べる方法が用いられています。
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ダニを塵から分離するには、ニハメッシュと二〇〇メッシュのふるいをかけます。家屋内に生息するダニ類は、からだの幅が五〇〜二〇〇ミクロン、体長五〇〜六〇〇ミクロンです。一六メッシュ(目の開き一〇〇〇ミクロン)は通過しますが二〇〇メッシュ(目の開き七四ミクロン)は通過しにくく、そのためこちらのほうにダニが集まります。この細塵に飽和食塩水を注ぐと、比重の関係でダニが上に浮くわけです。ただ、ダニが浮遊してくるのに時間がかかるので(三〇分間以上放置しなければならない)、ふつうは遠心分離をします。上澄み液を濾紙上に濾過し、濾紙上の固形物からダニを見つけ出します。ダニとちりを区別するのはたいへんです。すべてのダニが見分けられるようになるには約一年かかります。濾紙上のダニを一匹ずつ針で拾ってから、プレパラート標本にして同定し、数えるわけですから、これはたいへんな作業です。