二重床は『根太床工法』と『置床工法』が代表的だ。根太床工法はスラブの上に根太(横木)を置き、その上に合板などを張ったもの。五〇年代から六〇年代の公団住宅で多く採用されたが、根太がきしむなどの難点があり、最近はほとんど見かけなくなった。置床工法はスラブの上に防振ゴム付きの支持ボルトを置いて、その上に合板などを張ったもので、これが最近の主流となっている。この工法で二重床にする主な目的は、給排水管やガス管、電気・電話回線を通す場所を確保するためである。そもそも遮音性能をアップさせるためというわけでなかったこともあり、むしろ遮音性能を考えるなら直張工法のほうが優れているのではないか、といった見方をする専門家もいるくらいだ。実験報告でも、軽衝撃音と重衝撃音ともに置床工法が優れているという計測結果がある。一方で、逆に置床工法では上部床の振動がスラブとの聞にある空気層で増幅されて、もっと音が大きくなったという報告もある。
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