春になり、公示価格を新聞で見た私は、地価が下落しているさまに目を見張り、必死で武蔵野市吉祥寺と書かれた欄を目で追った。都市部ほどではないが、前年対比でやはり下がっている。不動産が売れない。大幅値下げ、ローン減税もさほど効果がない。すでに政府の住宅土地調査会では、「住宅ローンの円滑化」が緊急課題となっている。民間金融機関と提携し、長期固定型住宅ローン「フラット35」の融資額を、購入する住宅価格の9割から、全額丸ごと借りられるようにするための協議に入ったというニュースも流れた。
[参考サイト]
六甲 賃貸
六甲の賃貸・部屋探し情報一覧|賃貸マンション・賃貸アパートはSUUMO(スーモ)賃貸
高円寺 マンション
JR中央線(高円寺)の新築マンション一覧|SUUMO(スーモ)新築マンション
松屋町 マンション
地下鉄長堀鶴見緑地線(松屋町)の新築マンション一覧|SUUMO(スーモ)新築マンション
本郷台 賃貸
本郷台の賃貸・部屋探し情報一覧|賃貸マンション・賃貸アパートはSUUMO(スーモ)賃貸
西神中央 賃貸
西神中央の賃貸・部屋探し情報一覧|賃貸マンション・賃貸アパートはSUUMO(スーモ)賃貸
けれど、借り入れの条件を極端に緩和すれば、返済能力のない人が無理矢理ローンを背負うことになり、日本でもアメリカのようなサブプライム破綻が起きると懸念の声もある。調査会はそれでもあらゆる手を尽くすと、半ばやけくそになっているようにも見えた。私は新聞を見ながら三井のリハウスのNさんに電話をした。「吉祥寺も下がっちゃいましたね」という私に、彼は公示価格は一つの目安ですからと、余裕で言った。「この不況なのに今、吉祥寺店、三鷹店がすごいのですよ。春の引っ越しシーズンに入って前年対比で20%も売上げが伸びて、売り物がなくなっているのです」「本当ですか」「僕のお客さんでも何人かこのエリアで探しているのだけど、何しろ中古マンションがすごい勢いで売れている。他の地域では考えられない現象で、営業マンも驚いているのです」収益性や近所の売買例から価格を推定する公示価格の地価は、経済の動向を映す鏡ともいわれている。実際、三鷹・吉祥寺エリアでも、下落はしているものの、人気が高いだけにそれを狙って待ち状態だった客が殺到しているらしい。ネームバリューだけではない潜在的客のニーズは、不動産市場がどうなろうと何ら変わらないということになる。投機によって値上がりしたのではなく、人々の需要や願望によって価格が上昇し、ジブリの森や地元商店街の結束など、様々な要因が文化を呼び込み、成熟していく吉祥寺。桜の咲く頃、毎年、雑誌は丸ごと「吉祥寺特集号」を出す。それに追随する他誌も含めると、1つの町をターゲットによく情報のネタが切れないものだと感心する。それだけ読者の需要があるというのは、新旧悲喜こもごも、人も店も絶えず循環している街なのかもしれない。